マダムゆうこの独り言

PR会社社長。子どもを育てながら仕事を続けてきた経験をもとに働く女性を応援したい。

育児休業は本当に必要か?

NHKの朝の連続TVドラマ“あさが来た”で、子育てもしたい、良い母親にもなりたい、仕事もきっちりやりたいと悩む主人公に対し、姑が「仕事を続けながらよき母になろうなんて欲張り過ぎている。何かを選んだら何かを捨てなさい。良い母親になろうとするな。子どもは母親の背中をみて理解する」と背中を押すシーンがありました。

全くそうだと思います。

 

今は子育てもしたい、良い母にもなりたい、仕事もバリバリやりたい、を応援するために育児休業とか育児短時間勤務などの制度があり、以前に比べ表面的、制度的には子育てしやすい社会になっています。

しかし、そのような制度があるがため育児と仕事を両立しなければならないという画一的な考えに陥ってしまい、かえって選択の幅が狭まっている様に感じます。さらにそれに拍車をかけているのが保育園問題です。

例えば育児休業制度を取得する大多数の人は、育児休業中に1日のほとんどを育児と家事に使っています。しかし、いざ(運よく保育園に入れたとして)社会復帰した時に家事や子育てにフルタイムの仕事がプラスされた状態になってしまいます。

そこに母性という気持ちが加わり、仕事より子どもといる方が楽しく有意義なこと、重要なこととなります。そして残念ながら育児休業明けに退職してしまうということになります。

育児休業は単に子育ての為にあるのではなく、自分の社会復帰、キャリアアップの為にある休業制度にしなければいけないと思います。

育児休業を“育児キャリアアップ休業”とでも改名したほうが良いのではないかと思います。会社としても育児休業中に在宅でできる様な業務を与えることで、仕事と家庭の両立意識を促す、そして一定のポイントを獲得した人が優先的に保育園に入れるような制度を作ることで、保育園問題も解決??って訳にはいかないですよね。