トマ・ピケティのいう金持ちは??
トマ・ピケティー教授の「21世紀の資本論」がブームになっています。
所得の格差が広がっており、上位層の所得が所得全体のかなりの割合を占めているとか。
日本での上位1%にあたる所得額は年収1500万円位
上位5%は年収1000万円位だそうです。
年収1000万円というと一部上場企業の部長クラスでしょうか?
日本は税制がきちんとしているので、多分25%~30%は税金や社会保険料で引かれるとして
手取りが月額58万円から62万円。
<月額支出の内訳を考えてみると>
①住宅ローンに10万円
②マンションの管理費(もしくは家の維持費)に3~5万円
③子どもの教育費(2人として部長クラスなら高校生と大学生の子ども)に10万円
*子どものお小遣い含む
④電気・ガス・水道に3~4万円(そこそこ家が大きければかかる)
⑤食費に15万円(たまには自宅で高級なワインも飲みたい)
⑥夫の小遣い7万円(飲食費やゴルフ代、ちょっと多いけど部長だからかっこつけないと)
⑦家族全員の通信費に2万円(スマホやPCは必需品。4人家族でこれで収まるかな?)
⑧衣服費2~3万円(月によって変動しますが、家族全員となるともっとかかる??)
⑨その他予備費(冠婚葬祭、部下の結婚式などに呼ばれたりする?)5万円
合計57万円~65万円
ひや~! ぎりぎりですね。
これには外食費や家族旅行代も入っていません。
我々が想像する欧米の富裕層の暮らしのイメージとかけ離れているんですが・・・
ここで、マンションを親に買ってもらって、子どもが一人だとすると少し余裕がでてきますね。
年に1回~2回の海外旅行位できるかな
でも老後に備えて貯蓄もしておかないといけないし・・・
人生80年として60歳で定年となった場合
介護施設に入るにしても、そこそこの介護を希望するなら、1人月額30万円必要です。
(10年後20年後は50万円位になっているのでは?)
30万円×30年×12か月=108,000,000
つまり1億円必要ということですよね。
そのうちいくら位年金で充当できるでしょうか?
年金額が30万円だったらプラスマイナスゼロということになります。
(ただし、これは1人にかかる費用です)
もちろん60歳で介護施設に入る人もいないと思いますし、今は定年も延長にはなっていますが・・・
退職金をあてにしている人もいるかと思いますが、今の時代、あまり退職金をあてにできないのでは?
会社の業績によっては退職金カットなどもあるのでは?
年収1000万円というと、とっても多く感じますが、
ピケティさんの資本論は日本には当てはまらない???