マダムゆうこの独り言

PR会社社長。子どもを育てながら仕事を続けてきた経験をもとに働く女性を応援したい。

広告的アプローチとPR的発想

PRという職業に従事しているとたいてい

「ああ、広告ですね」といわれます。

実は広告とPRとは“似て非なるもの“なのですが

説明するのも面倒なので、仕事に関係ない人には

「そのようなものです」と答えてしまっています。

これが、良いこととは思いませんが、PR業でありながら

PRの本質を理解させるのはなかなか難しいことです。

たとえば、広告の分野では媒体に広告を出すことで、

どれだけのリーチをとれるかとか、

どのくらいの視聴率であるか(つまりどれだけの人が見るか)

が重要なポイントになります。

これは数字で表すことができます。

しかし、PR的に考えると、もちろんリーチや視聴率は重要ですが

どの様に伝わったか、誰が伝えたか

が重要です。

その結果によって、アクションを起こすか否かが決まってきます。

昔のように商品が豊富でない時代は、いわゆる広告をすれば

そのような商品があるのだ、ということが伝わり、

“買いたい“”買おう“につながります。

しかし、現代のように同じような商品がたくさんあると、

少しでも安いものとか、

自分にとって必要なもの、自分のテイストにあったもの

自分のライフスタイルに取り入れやすいもの

という選択肢が生まれます。

商品情報だけで買ってくれるか?

というとそのような時代ではありません。

どうしたら、ターゲットとなる人たちの琴線に触れる

コミュニケーションができるのか?

PRはそのようなことを考える仕事です。

そこが面白くて、私は長く続けてこられたのでしょう。