マダムゆうこの独り言

PR会社社長。子どもを育てながら仕事を続けてきた経験をもとに働く女性を応援したい。

男女雇用機会均等法 25年

昨日から読売新聞に

男女雇用機会均等法施行 25年

という記事が連載されています。

25年と言えば、四半世紀

でもまだまだ、欧米並みの水準にまで至っていません。

その理由を私なりに考えてみました。

まず、25年前に雇用機会均等法という法律が

できましたが、

それを実行に移すのには3つの問題があったように

思います。

その1 企業サイド

男女を同等に雇用する方法が整備されていなかった。

今までのアシスタントレベル以上の仕事をどのように

与えるのかが分からなかった、ということ。

実際に、雇用機会均等法第1期生の女性に対して

転職の面接をしたことがあります。

総合職といっても、「はんこ」を押すだけの毎日だった

とか・・

女性の能力を生かし切れていなかったと思います。

その2 行政のバックアップ不足

法律を作ってもその受け皿としての社会制度を作っていなかった。

作った後は、企業の問題というスタンス。

実際に育児休業制度ができるのはずっと後です。

その3 女性サイド

どうしても結婚という人生の転機が

かかわってきます。

25年前は、今より恵まれていて、

男性の給料だけでどうにか生活できた時代。

したがって、転勤も辞さないで働きます、

子供も育てます、などとがんばる必要も

なかった時代です。

実際、能力のある人が結婚を機に仕事を辞めてしまう

ケースもありました。

また、極端な例では、社内結婚で、女性は本社、

男性を関東近郊に転勤させる

というケースもありました。

この意味することは、女性が

新幹線で通える程度の距離のことろに男性を

転勤させると必ず女性は男性の職場の近くに引っ越します。

家事を担う女性に通勤という負担がかかります。

さらに、子供でも生まれれば

仕事を続けることが難しいのは一目瞭然です。

過去のこのブログでも書きましたが

女性が仕事を続ける場合は必ず職場に近いところに

住むことです。

そのように、法律はできてもまだまだ

男女が平等に働くということが実践できなかったんですね。

それを裏付けるように

新聞では

まだまだ、賃金の格差もある、と言っています。

それには女性の働くことに対する意識を変える

特に30代からの働き方が大切だと

思いますが、それについては改めて

関連で、一つ面白いニュースがありました。

女性の数学者を育てようと

九州大学の数学科で女性枠を作ろうとしたら

男性から、差別だと非難殺到。

再考するそうです。

男性と女性の本当の意味での平等とはなんなのでしょう?